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【保有株分析】バーチャレクス・コンサルティング(6193)

(2018年9月:再購入)

(2018年1月:利益確定、全株売却)

 

CRMパッケージを主要領域とするITコンサル。CRMは引き続き成長領域であり、請け元の大手総合/ITコンサル等からの案件受託は好調と想定されるうえ、コールセンターの受託につなげることで“ストックビジネス化”も可能な事業構造が魅力。

 

①事業の成長は期待できるか

・確固たる強みは:大手コンサルからの案件受託が可能なプロマネ力。バーチャレクス自体は、よくあるITコンサルと認識すべきだが、在職者に聞く限り社内の環境は前向きで能力の高いメンバーも複数抱える事ができており、事業の成長余地は十分と考える。加えて、コールセンター等のストック案件で顧客を抱え込む事業構造が成長してくれば、単なるITコンサルでは終わらない収益構造を保持できるため、不況耐性等も有り。

・成長ストーリーは:クラウドによる低価格化志向を背景に、プロジェクト化ニーズは一定の規模で存在。加えて、新製品のAI活用パッケージ等のテーマでドライブをかけていくイメージ。

 

②株価は割安か

・PERは割安か:17年1月現在、下方修正された業績予想に対して割高。期ズレの検収案件等を考慮し、実質は10~15倍と想定。市場の成長性から見て投資可能水準。

・成長性やテーマ性は織り込まれているか:一定の成長性を織り込んでいたが、業績下方修正により売り込まれ、17年3月段階では織り込みは限定的と想定。

 

③株価の成長は期待できるか

・テーマ性はあるか:AIによる運用効率化、CRM市場の伸びに付随した成長。ビットフライヤーとの共同案件など仮想通貨関連株。

・一部上場による伸長はあるか:社長自ら、“できる限り早い段階での1部上場を目指す”とコメント。

・その他、成長が期待できる要因はあるか:親会社のシンプレクスも順調で、株価を手放すリスクは低い

 

④リスクは許容できるか

・チャートは入りやすいか:比較的入り易かった

・テールリスクは許容できるか:プロジェクトの炎上や、顧客情報流出等がリスクとしてあげられる。特に、コンサルティング系の企業は、業容拡大に伴いコンプライアンス対応が伴わないケースが散見されるため、留意が必要

 

 

下値リスクは限定的であり、“所属する市場の成長性”と“1部を目指すという姿勢”を鑑み、良銘柄と考えるが、今後の成長動向を注視したい。