【保有株分析】ブイキューブ(3681)
テレビ会議システムのトップシェア企業であるブイキューブ。参入障壁が低い事業領域である一方、実績が重視される領域だと認識。現在は、不慣れな業容拡大施策が裏目にでて大きく売り込まれているが、今後の回復に注目している。
①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:テレビ会議システムのモノポリ
ブイキューブは国内市場ではシェア1位である。Web会議サービスの参入障壁は低く、多くの企業が参入してきているが、十分なユーザー数を保有し、多額の開発・インフラコストを投下できるブイキューブは規模の経済を背景とした強みを持つ。国際展開時の多言語対応/通信インフラ投資は、他社の追随を許さず、本質的な競争優位と考える。
・成長ストーリーは:市場の成長を取り込み、拡大
テレビ会議システムは、ワークプレイスの分散化等により、市場が拡大していくと考える。加えて、Web会議システムの導入特性を考えると、【”セキュリティ”や”社員の経験的効用”の観点から安易にリプレイスが行われにくい市場】と考える(スイッチングコストが高い)。そのため、今後も堅調なシェア推移が予想され、市場の成長も取り込み拡大していくと想定。
②株価は割安か
・PERは割安か:現在は割高。当期純利益の最高は2.6億円(14年12月)であり、対売上高で6%程度となる。成長シナリオとして、2018年度まで年10%程度の成長+当期純利益率が5%程度まで回復したとすると売上高約90億円、4.5億円の純利益となり、PERが30倍が適正値とすると675円。利益率が10%台まで来ると、1,300円程度となる。
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:成長期待が織り込まれており、高値水準。
③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:映像インフラのNo1企業。
・一部上場による伸長はあるか:すでに東証1部
・その他、成長が期待できる要因はあるか:海外展開の加速。他社からのM&A期待。
④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:現在が底と見ることができる
・テールリスクは許容できるか:経営がだいぶお粗末とみられるが、市場シェアに影響しないよう統制を強められるかに注目
若干塩漬け気味ですが、将来性は高いため都合の悪いことを見ないようにし期待している銘柄です。