保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月22日)
特に動きのない年末市場というところなのでしょうか。保有株はまったく動かず、特にコメントもありません。APCは定位置に、FPGは年始の上げ相場に向けて少しずつあげてきています。
年末に向けては、購入候補株のリサーチを進めるとともに、年度の振り返り準備をしたいと思います。上げ相場の上げはじめの局面で手放すようなトレードが多く、これが巷でいう“握力”か、と学ぶところは多かったと感じています。
相場の割安感は、現在の事業性と公平に見比べたときにどうか、という事だとやっと腹落ちしてきています。いま株価が下がってきているリアルワールドは今後盤石に成長するのだろうか?買いますべきだろうか?など、冷静な基準の設定と握力なるものの自分のスタンスをもう少し丁寧に煎じ詰めていきたいと思います。
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月16日)
トレジャーファクトリーを売却しました。いまの売買基準に照らして考えたときに、テーマ性、割安感、チャートの形など、少し納得のいく銘柄ではなくなっていたことが理由です。
さて、その他雑感を少々。
・クックパッドが久々に反発しました。ドラマ“逃げ恥”のレシピがなんとか、とニュースで見ましたが、テーマ主導であれば引っかかるものさえあれば、なんでもあがるものですね。。。テーマポテンシャルに対しての割安性を非常に評価しておりますので、そろそろと上がってほしいと思います。
・APCは客足の若干の回復が好感されて、少し株価を持ち直しました。そもそもの業態のポテンシャルは非常に高いですから、少しずつ景況に合わせて持ち直していただきたいものです。やきとりスタンダードの低価格路線は、ブランドに傷をつけないかなという事が若干不安ではありますが、弁当事業の売上増加進捗や、ワイン事業者への本格出資など、施策進捗は順調だと考えます。
・パートナーエージェントが株式の分割を行いました。立会外分売も行っておりますし、流動性向上施策が続いていますね。もともと暫く保有を続ける予定でしたからなんでも問題ないのですが、鞍替え期待感が高まりますねー。
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月9日)
今週はトレックスセミコンダクターが半導体相場(?)のおかげで急騰し、節目の1,800円に到達しましたので指値で持ち株の半数を売却しました。
今の投資資産自体は大きくないのですが、対するレバレッジが高いと心理的な負荷は大きいですね、、、利益確定ができたので、気軽な気持ちで残り半数は保有し続けようと思っております。業績的な向上余地ももちろんですが、1部昇格候補銘柄としても有力ですので、まだ吹き上がり余地は十分です。
そのほか銘柄の状況についてはほぼ横ばいです。ダウ最高値更新など市場の盛り上がりを横眼に、リアルワールド等は順調に株価が下がっております。。。
暴落のリスクに備えたキャッシュポジションの積み上げを進めている状態ですが、日本政府の買い支えはいつまで続くのでしょうか。
確定収益状況(税引き前)
元本:3,440,000円
確定収益:398,250円
トータルリターン:11.6%
【保有株分析】大研医器(7775)
【売却報告】2017年11月に売却しました
比較的安定+割安の2点に注目している医療系企業です。事業基盤である吸引機は暫くの盤石さが見えており、その間にR&D成果を上げられるかがカギとなってきます。個人的には、研究開発に定評のある同社が、よいリリースを打ち上げてくれることを期待しています、、、
①確固たる強み:盤石な事業基盤
吸引器領域でシェア1位。加えて、吸引機のガラス製→樹脂製というニーズのリプレイスもとらえていますので、暫くは売上は安定的と考えます。病棟用でのリプレイス需要を計算しましたが、現売上の1.5倍程度は今後見込めると仮定しています。
②成長ストーリー:製品開発力を背景とした事業機会の発見
研究開発力には定評があり、2014年には欧州最大級の研究機関との共同開発がリリースされるなど、外部をうまく活用した開発が強みと考えられます。R&Dへの注力が奏功することで、株価の伸長が見込まれるでしょう。
③割安性:医療領域としては割安
非常に安定的な利益と成長を見せている企業にしては、PERが非常に割安です。安心して保有が可能な銘柄といえます。
どちらかというと、ローリスク・ミドルリターンな銘柄の認識ですが、どのような投資結果になるでしょうか。。
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年11月18日)
【売買情報】
IPOの応募のため、サンセイランディックを売却し、買い付け余力を増やしました。プロジェクトで一度かかわった金属系3DプリンターのJMCが上場するということでどうしても応募しておきたかったのです。もちろんはずれましたが。。。
【保有株に関するトピックスと雑感】
トレックスセミコンダクター
トレックスの2Qは、合併の進捗があまり見えない数字感でしたね。株の消却はグッドニュースでした。
思い出すのはゴールドマンサックスの空売り仕掛けです。トレックスの一時期の株価は3桁台まで落ち込んでいましたが、こうした消却を見越して会社が直近では株価対策を行わないことを予見してやっていたのでしょうか。
本業での飛躍は未だ見えてきていませんが円安効果で株価は一時的に伸長しています。
APCの2Qは予想通り厳しいものとなりました。目下の課題は、既存店の売上鈍化要因が見えていないことかと思います。想定するに、
・新卒社員の投入による一時的なサービスレベル低下
・顧客の飽き
・他店との競争激化
などが原因でしょうか。いずれも根本的なものではなく、対応によって”一過性の課題”とすることは可能ですので、軌道修正を期待します。
リアルワールド
リアルワールドの決算は比較的順調との見え方でしたが、アクティブユーザー数が下がっていること(不正対策?)や、予想数字が弱気な点が気にかかります。
また雑感でしかありませんが、経営陣がこの会社を是が非でも伸ばしていこうという印象があまり感じられません。地道に積み上げるだけ、と思っているからの印象なのかもしれませんが、これも一つ売買の基準に追加したほうが良いのかなと思っている次第です。
【保有株分析】パートナーエージェント(6181)
(2017年11月更新)社長による売却開示より、売却しました。
(2017年8月3日更新)利益9割減によるストップ安を見て再inしました。
(2017年3月24日更新)リクルートとの提携IRにより一瞬高騰しましたので、売却しました。
高い成婚率を軸に婚活マッチングサービスでシェアを伸ばすパートナーエージェントです。強みの方向性は十分に評価できるものですので、今後は競合他社からいかに順調にシェアを奪えるかを見極めていく必要があります。新サービスのコネクトシップは2017年6月より稼働をはじめております。
①確固たる強み:コンシェルジュによる高いマッチング率
業界トップの成婚率をコンシェルジュ機能によって実現しています。このコンシェルジュというものは、”レコメンド機能”に加えて、”第3者のお墨付き”機能がありまして、すなわちまともな男女アプローチが苦手でこうしたサービスを使っている男女には切望される機能です。他社のマッチングサービスと比較し、構造的な差別化/ノウハウ蓄積が可能な領域だと思っており、このままブランド認知が進むことで、確固たる強みがさらに強力になっていくのではないかと考えております。
②成長ストーリー:1部上場を目指した取り組みの延長に大きな成長が待つ
婚活サービス提供企業としては、東証一部になることは信頼ステータスです。そのため、不正を排除し、最短での一部上場を目指す動きが想定されます。競争環境は激しさを増しておりますが、国策の後押しを以て地方政府との取り組みも増えているため無理のない成長ストーリーを描くことができると考えております。
2017年に始まったコネクトシップが新たなプラットフォームビジネスとして、弱小婚活サービスの利用者を吸収し、よりマッチングの母数をあげることができますので、各企業利用者のDB連携サービスができるとまた一つ事業のステージがあがります。とどめは、成婚率の高さゆえ、その後の”サービス継続利用”にも期待ができるため、退会後の式場紹介など、アフターマーケットでの売上はさらに伸ばす余地があるのではないでしょうか。ファスト婚活事業が順調に成長しているほか、新たに参入しているQOL事業の保育事業など、今後に向けた成長のタネは十分と思料します。
経営陣はストックオプションで営業利益を高く保つインセンティブを与えられており、(ストックオプションの行使条件:17年3月期~19年3月期の事業年度営業利益累計額が、20億円を超過すれば50%、22億円を超過すれば100%行使可能)収益目標に対しての施策展開にも意欲的と考えられ、成長の下支え要因となりそうです。
③割安性:割安と評価(2017年8月)
IBJのPERと比較した場合にも割安であるため、PER15~20倍が妥当だとすると、収益性の向上に伴いより株価の上昇余地は十分と考えます。
保有株パフォーマンス(2016年11月11日)
トランプショックに日本株は右往左往させられましたね。大統領選挙の日はあいにく売買を判断できる状態になく、特にポジションを解消することなく突入。一時は大きくドローダウンしましたが、翌日の上げで大きく戻してきました。とはいえ、前週比と比べると大きくダメージを受けています。
ブレクレジットの時もそうですが、実態経済への影響が読み切れないがとりあえずマイナスである、というときは機関投資家主導で仕掛けが起こり、必要以上に下げてくるという図式のように感じています。今後もトランプショックを織り込んだ相場推移となるのかは、Noだと思います。ブレクレジットの時もそうですが、テーマの旬が過ぎれば、それぞれの個別株レベルに影響が落ちてきますので、保有株での影響領域を認識しておけばリスクコントロールは可能と感じています。
保有株の動向ですが、ブイキューブは厳しい3Qを出してきました。全般的に売り上げ未達、為替差損と、かなり売り込まれる内容と感じています。海外展開の難しさに対する見通しの甘さが経営陣にあったものと想定されますが、暫くは選択と集中によって事業を見極めるステージが続くでしょう。
とはいえ、事業自体の方向性に大きな変化はなく、合弁会社を売却した遠隔医療についても、いわゆる“時期尚早”というレベルでしかないと思いますので、引き続き事業全体の成長期待は変わりません。
クックパッドはとても順調な3Qといえます。選択と集中を進めながら、本業での利用者を積み重ねている点は評価します。懸念点を挙げるとすれば、
・国内利用者におけるアプリ利用者横ばい
・言語別月次利用者が前Q横ばい
・プレミアム会員数推移の鈍化
といったところでしょうか。海外でのサービス展開はもう少し加速してくるイメージでしたが、今はまだお家騒動のごたごた+事業の売却によってあまり時間をかけられないという内情かと思っています。
APカンパニーは既存店の売上鈍化が著しく、業績の下方修正が行われました。企業の方向性に変化はありませんが、厳しい3Qが予想され株価は大きく下げています。もう少し下がってきたら買い増しを予定しています。
私の株式売買ルール
(2017年1月9日更新)
私の株式売買は、4つの原則によって成り立っております。この原則に従って銘柄スクリーニングを行い監視リストに加え、良いタイミングで売買を実施します。
投資の前提としては、中期(1年~)での売却益獲得が購入の基軸です。
4つの原則とは、
①事業の成長は期待できるか
②株価は割安か
③株価の成長は期待できるか
④リスクは許容できるか
であり、この基準の中で相対的に自信のある銘柄を買うイメージです。
①事業の成長は期待できるか
中長期での成長には、【A:構造上の競争優位】か、【B:事業成長のストーリー】が重要だと考えます。
【A:構造上の競争優位】
企業が所属する市場分類において幾つかのバリエーションがありますが、例えば、
・独占的に保有する調達ルートにより、原料コストで優位
・利用者をロックアップするポイント制度により、参入障壁を保持
等といったものが挙げられます。”競合がそうやすやすとはまねできないもの”を持っている企業は、その優位性を生かして数%の利益差を作り出すことができます。この収益性の差が最終的には、大きな市場シェアの差を生み出す源泉になると考えております。
【B:事業成長のストーリー】
その企業が、どのように成長していくのか、という絵図の確からしさを考えます。
・東京オリンピックに向けたインフラ整備による、インフラ事業社の成長
・店舗の積極出店による事業規模拡大
などは、まさにわかりやすいストーリーであり、インパクトも確実性も高いものです。
いろいろな将来予測の確からしさやインパクトを定量的に図ることは困難ですが、おおむねの方向感として”事業の成長ストーリーに納得できるか”は重要です。
②株価は割安か
主にPERの観点で、
・どの程度割安か
・成長期待やテーマ性は織り込まれているか
を考えます。同業他社のPERや一般的に言われている高成長企業のPER上限(20倍~40倍)を軸に、一般的なPERとして割安かどうかを踏まえたうえで、成長期待やテーマ性、一過性の事象(店舗拡大による費用増大等)が無いかを確認し、その株価が割安かどうかを結論づけます。
③株価の成長は期待できるか
株式は最終的には人気投票ゲームです。強みを基にした増収増益を繰り返していても、投資家からの資金が投下されなければ株価は上昇しません。そうした観点から、投資家が株価増加の道筋を描き易いかどうか、という点は個人的には重要視しています。
テーマ性(フィンテックや遠隔医療など)がある株価であれば、ある期間での株価高騰が見込めたりします。一方で、東証二部やマザーズであれば、一部上場による株価上昇も期待できます。
④リスクは許容できるか
ここでいうリスクとは【A:市場全体の過熱感】【B:チャート的な入り易さ】【C:企業固有のテールリスク】を指します。
【A:市場全体の過熱感】
株式市場全体の景況を見て、今は市場全体が強気か弱気かを気を付けながら売買をしています。高値掴みした株式は取り戻すのに時間がかかりますし、底値で十分な数を仕込めれば勝てる確率は飛躍的に上がります。
【B:チャート的な入り易さ】
テクニカルの観点で売買する人は市場に一定数いますので、そのテクニカルの形で”買いにくい形ではないか”という事は意識しています。テクニカルを考えすぎると購入できなくなってしまいますが、100人が100人、売りだと考えるチャートの形で買うほどは、テクニカルの影響を無視できないでしょう。
【C:企業固有のテールリスク】
財務的なリスクや、事業自体の適法性など、その企業それぞれのリスクファクターを一通りチェックし、その大きさとリターンで天秤にかけます。
今後の投資成績によってルールを微調整しながら、投資パフォーマンスを最大化していきたいと思います。