グローバル経営コンサル@株

グローバルファームの経営コンサル。事業分析スキルを活用し奮闘中。

2017年度の投資方針設計

今年度の投資方針を検討しましたので、記事の形で考えを整理したいと思います。

 

まず、投資家としての今年度の定量目標は特に設けません。理由は、リターンの%を意識した投資方針設計ができるほど、投資判断スキルが無いためです。 2016年度の11%というリターンを超えられれば良いかなあというくらいです。

 

そのうえで、今年獲得したい投資スキルは“売買方針のスコアリング”です。年度末に棚卸しをしてみましたが、現時点で考える“獲得すべき投資スキル”については以下の通りです。

信用取引

・外国株

・効率の良いスクリーニングスキル

・売買方針のスコアリング

 

現在の保有資産状況を考えると、まずは足元の基礎を固めるという意味で、売買方針のスコアリングをきっちり自分のものにする、という事に注力したいと思います。 売買方針のスコアリング、とは、自分の保有している株式がどのくらい有望かという事を、相対的に定量化し、そのスコアに応じてポジションを増減させるというものです。どこまでの値下がりに対してこの銘柄を買えるのか、という事を定量的に設定しておき、攻めるべき・守りにはいるべき銘柄を整理しておきたいと考えております。

 

スコアリングの現時点設計としては、

・目標株価と自信度

・目標到達に向けた検証ポイント

の2点を整理し、自信度を踏まえたポジション調整と、検証ポイントを設けることで自分なりの損切り基準を作る予定です。 今年度もまずサバイブすることを念頭におきながら、パフォーマンスを最大化させていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2016年度の総括:今年のナイストレードとクソトレード

さて、今回の投稿はタイトル通り、今年のナイストレードとクソトレードです。しっかりと列挙したうえでじっくりと振り返り、自身の投資スキル向上につなげたいと思います。

とはいえ、投資をはじめたのは2016年の7月末からですので、今回のお題は

“トランプ相場にうまく乗れず、爆益を逃した銘柄分析”が中心となります。

 

今年度の成績は、

元本:3,440,000 リターン:403,350円(税引き前) 損益:11.7% となります。

 

クソトレード第3位:日本特殊塗料

塗料の会社はPERがなぜか低めです。同銘柄も同様に、私が購入したときは7%台と、非常に割安株となっておりました。

買いの根拠としては、

トヨタも株を保有しているなど、技術的には申し分が無い会社と推定

・遮音等の音対策材料をメインに扱い、今後もニーズは継続が想定される

・熱対策材料の今後のニーズも高い

という、技術ドリブンかつ今後の需要も見込めるというところで投資を決定した銘柄です。

 

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結論は、いまでも持っておけばよかったのにという値段の上がりっぷりを見せ、ちょっと上がってきたところで早々に手放した私の判断は激しく失敗だったといえるでしょう。

チャートの形にとらわれずに購入したはじめての銘柄だったので、少し懸念が大きかったことは事実にしても、売買基準を設定できずに失敗した銘柄です。新高値をうかがう形だったので、私個人としては高値ブレイクのチャートで買いに入ることはまずなく、そうした意味でもびくびくしながら購入を決定したという事が問題だったかと思います。

この銘柄の教訓は、【ファンダに惚れ込んだなら前提が崩れるまで売却しない】

 

クソトレード第2位:タツタ電線

この株を狙った理由は、

・電線地中化銘柄(小池)

・PERが非常に低いが、電磁波シールドは1強

・現金を多く持っており、これ以上値崩れするイメージがなかった

という点です。もくろみ通り、電線地中化で着火するまでは良かったのですが、イトーヨーギョーなどをはじめとした各種地中化銘柄が沸騰する中でこのタツタはじわじわとしかあげてくれませんでした。そうした状況に嫌気がさし、手放してしまったのですが、、、いまではだいぶとおいところにいってしまいました。

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現金をたくさん持っており、“これ以上値崩れするイメージがなかった”をいうイメージ論で考えていた点が、根拠としての保持意欲を保てなかった最大の理由でした。テーマ株のテーマ感もうまくとらえることができていなかった点も、反省したいと思います。この株の教訓は、【テーマが底値を固めるケースもある】です。

 

クソトレード第1位:エンカレッジテクノロジ

栄えある第1位は、今年度の銘柄で唯一損切りをおこなった、エンカレッジです。まず、当銘柄を購入した理由は

・セキュリティシステム周りなのに割安

ストックビジネスと判断

という2点でした。しかし、後者はセキュリティ市場の競争環境が良く分かっておらず、とはいえポジりたいというイメージ先行の買いエントリーをしてしまったことが問題でした。結果、Q発表における既存顧客売上の大きな減少を背景に失望売りが殺到し、私も想定していた前提である“ストックビジネス”が崩れたとの認識から、ほぼ底値で損切りをする形になりました。

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で、面白いのはこのあとで、普通に株価は回復しているんですね。結果論でしかないのですが、私が損切りしたのは完全な底値。もう少し待てばリバウンドしたのに、など後から振り返ると最悪のトレードでした。買いエントリーの根拠が緩いと、売りの判断も最悪となってしまう、素晴らしい事例です。二度とこのようなことが無いように、【買い根拠はしっかり腹落ちするまで煎じ詰める】ようにしたいと思います。

 

 

ナイストレード:トレックスセミコンダクター

ナイストレードはこの銘柄一択です。今年の収益の多くは当銘柄が上げてくれた、孝行息子な銘柄です。

当銘柄は、フェニテックセミコンダクターを買収し、ファブレス形態を捨てたことから一時的に株価は大きく値下がりしていました。しかし、

・成長が見込まれる小型アナログ半導体

・1000円―1800円のレンジのきれいなボックス相場

という2つから、私の投資資金としては多めの買いで入った銘柄です。結論としては、年をまたぐ前に目標株価に到達しまして、狙い通りのトレードができた初の銘柄と言えます。(1100円購入→1800円売却

 

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最初の買では1000株保有していましたが、途中の上昇局面で1部売却しました。そのことで握力が強くなった気がしますので、“まず利益確定”という気持ちを抑えるためには、【一部銘柄の途中売却】は手段としてアリだなーと感じました。

 

 

以上となります。これを書きながら改めて、もう少しうまく売買できるようになりたいという気持ちを新たにしましたので、年末年始は時間をとって投資本を読むようにしたいと思います。それでは皆様良いお年をお過ごしください。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月28日)

今年はいろいろと予定が立て込んでいるため、2016年度の成績は本日時点で〆たいと思います。まだ株を本格的にはじめてから3か月程度ではありますが、今年度の成功事例・失敗事例はいくつもありますので、それらをふり返りながら、来年度に向けたトレーディング手法の改善点洗い出しを実施しています。その記事は別途Upする予定です。

 

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保有株の動向としては、パートナーエージェントが予定通り3分割され、株価は順調。そのほか株は年末であまり動きもなく、購入を狙っている株も対して株価は下がってきません。トランプ相場がどこまで続くのかは読めないので、順次、保有株の整理を進めておりますが、投資余力と突っ込んでいる金額のバランスは適正な感覚がありますので、暫くはゆったり構えたいと思います。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月22日)

特に動きのない年末市場というところなのでしょうか。保有株はまったく動かず、特にコメントもありません。APCは定位置に、FPGは年始の上げ相場に向けて少しずつあげてきています。

 

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年末に向けては、購入候補株のリサーチを進めるとともに、年度の振り返り準備をしたいと思います。上げ相場の上げはじめの局面で手放すようなトレードが多く、これが巷でいう“握力”か、と学ぶところは多かったと感じています。

相場の割安感は、現在の事業性と公平に見比べたときにどうか、という事だとやっと腹落ちしてきています。いま株価が下がってきているリアルワールドは今後盤石に成長するのだろうか?買いますべきだろうか?など、冷静な基準の設定と握力なるものの自分のスタンスをもう少し丁寧に煎じ詰めていきたいと思います。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月16日)

トレジャーファクトリーを売却しました。いまの売買基準に照らして考えたときに、テーマ性、割安感、チャートの形など、少し納得のいく銘柄ではなくなっていたことが理由です。

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さて、その他雑感を少々。

クックパッドが久々に反発しました。ドラマ“逃げ恥”のレシピがなんとか、とニュースで見ましたが、テーマ主導であれば引っかかるものさえあれば、なんでもあがるものですね。。。テーマポテンシャルに対しての割安性を非常に評価しておりますので、そろそろと上がってほしいと思います。

 ・APCは客足の若干の回復が好感されて、少し株価を持ち直しました。そもそもの業態のポテンシャルは非常に高いですから、少しずつ景況に合わせて持ち直していただきたいものです。やきとりスタンダードの低価格路線は、ブランドに傷をつけないかなという事が若干不安ではありますが、弁当事業の売上増加進捗や、ワイン事業者への本格出資など、施策進捗は順調だと考えます。

 ・パートナーエージェントが株式の分割を行いました。立会外分売も行っておりますし、流動性向上施策が続いていますね。もともと暫く保有を続ける予定でしたからなんでも問題ないのですが、鞍替え期待感が高まりますねー。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月9日)

今週はトレックスセミコンダクターが半導体相場(?)のおかげで急騰し、節目の1,800円に到達しましたので指値で持ち株の半数を売却しました。

今の投資資産自体は大きくないのですが、対するレバレッジが高いと心理的な負荷は大きいですね、、、利益確定ができたので、気軽な気持ちで残り半数は保有し続けようと思っております。業績的な向上余地ももちろんですが、1部昇格候補銘柄としても有力ですので、まだ吹き上がり余地は十分です。

  

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そのほか銘柄の状況についてはほぼ横ばいです。ダウ最高値更新など市場の盛り上がりを横眼に、リアルワールド等は順調に株価が下がっております。。。

暴落のリスクに備えたキャッシュポジションの積み上げを進めている状態ですが、日本政府の買い支えはいつまで続くのでしょうか。

 

確定収益状況(税引き前)

元本:3,440,000円

確定収益:398,250円

トータルリターン:11.6%

 

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年12月2日)

そろそろ収支の状態を見ながら、損益確定を進めていく時期になってきましたね。

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レックスが引き続き堅調。節目の1,800円が見えてきましたね。為替の影響で調整は入るイメージですが、そのあたりまでは上げてくるのではないかと思っています。

他の株価は軒並み低調ですのであまりコメントもありません。

 

1点、DeNAのキュレーションメディアの運営云々で、リアルワールドの運営しているクラウドも影響を受けるのではないかと思っています。ただ、ライティングの市場がそれほど大きいとは思えませんし、本来的なクラウドソーシングの使われ方としては端数の仕事だと思いますので、長期的な展望に影響はないと想定します。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年11月24日)

出張で明日更新ができない状況になりましたので、週次のパフォーマンスを更新します。

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企業のQ発表も収束し、円安が進んで株式市場は全般的に堅調です。相変わらずトレックスがけん引しておりますが、他の株価は軟調に推移しそうです。

JESCOは2億ファンドが戻ってきたようで、底値が少し固くなった模様です。FPGもスーッと戻ってきて、年明けの節税相場に向けて視界良好といったところでしょうか。

金保有を増やしたいと感じていますので、12月中盤までに一部銘柄の売却を進める予定です。

【保有株分析】大研医器(7775)

【売却報告】2017年11月に売却しました

 

比較的安定+割安の2点に注目している医療系企業です。事業基盤である吸引機は暫くの盤石さが見えており、その間にR&D成果を上げられるかがカギとなってきます。個人的には、研究開発に定評のある同社が、よいリリースを打ち上げてくれることを期待しています、、、

 

①確固たる強み:盤石な事業基盤
吸引器領域でシェア1位。加えて、吸引機のガラス製→樹脂製というニーズのリプレイスもとらえていますので、暫くは売上は安定的と考えます。病棟用でのリプレイス需要を計算しましたが、現売上の1.5倍程度は今後見込めると仮定しています。

 

②成長ストーリー:製品開発力を背景とした事業機会の発見
研究開発力には定評があり、2014年には欧州最大級の研究機関との共同開発がリリースされるなど、外部をうまく活用した開発が強みと考えられます。R&Dへの注力が奏功することで、株価の伸長が見込まれるでしょう。 

www.nikkei.com

 

③割安性:医療領域としては割安
非常に安定的な利益と成長を見せている企業にしては、PERが非常に割安です。安心して保有が可能な銘柄といえます。

 

どちらかというと、ローリスク・ミドルリターンな銘柄の認識ですが、どのような投資結果になるでしょうか。。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2016年11月18日)

【売買情報】

IPOの応募のため、サンセイランディックを売却し、買い付け余力を増やしました。プロジェクトで一度かかわった金属系3DプリンターのJMCが上場するということでどうしても応募しておきたかったのです。もちろんはずれましたが。。。 

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【保有株に関するトピックスと雑感】

レックスセミコンダクター

レックスの2Qは、合併の進捗があまり見えない数字感でしたね。株の消却はグッドニュースでした。

思い出すのはゴールドマンサックスの空売り仕掛けです。トレックスの一時期の株価は3桁台まで落ち込んでいましたが、こうした消却を見越して会社が直近では株価対策を行わないことを予見してやっていたのでしょうか。

本業での飛躍は未だ見えてきていませんが円安効果で株価は一時的に伸長しています。

 

APC 

APCの2Qは予想通り厳しいものとなりました。目下の課題は、既存店の売上鈍化要因が見えていないことかと思います。想定するに、

・新卒社員の投入による一時的なサービスレベル低下

・顧客の飽き

・他店との競争激化

などが原因でしょうか。いずれも根本的なものではなく、対応によって”一過性の課題”とすることは可能ですので、軌道修正を期待します。

 

リアルワールド 

リアルワールドの決算は比較的順調との見え方でしたが、アクティブユーザー数が下がっていること(不正対策?)や、予想数字が弱気な点が気にかかります。

また雑感でしかありませんが、経営陣がこの会社を是が非でも伸ばしていこうという印象があまり感じられません。地道に積み上げるだけ、と思っているからの印象なのかもしれませんが、これも一つ売買の基準に追加したほうが良いのかなと思っている次第です。