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【保有株分析】ガイアックス(3775)

シェアリング路線に地味に舵を切る名証銘柄。社長のネジのとび具合が絶妙な味わいを見せる中、株価は低迷中。投資事業の爆発や、シェアリングエコノミーの普及を追い風に伸びる事ができるか。

 

①事業の成長は期待できるか

・確固たる強みは:ベンチャー輩出ケイパビリティと、日本におけるシェアリングエコノミー推進企業としての地位。受託開発は今後も安定を想定。ソーシャルサービス事業は、今後少しずつ普及していくと考えると地合いは堅調。

・成長ストーリーは:シェアリングエコノミーの普及に伴い、ベンチャー企業への資金提供によるエグジットや、自社で立ち上げる新規事業の飛躍が想定。NOTTECOやTABICAなどは、知名度が上がればユニークなサービスと想定。フォトシンス(スマートロック、Akerun)などは上場にかなり近いベンチャーと想定。

 

②株価は割安か

・PERは割安か:昨年度収益が実力値、とすると、PERは10倍程度を想定。名証にしては割安ではないが、テーマ的には割安。

・成長性やテーマ性は織り込まれているか:不明瞭。ポテンシャルからすると安価に見えるため、折り込みは限定的か。

 

③株価の成長は期待できるか

・テーマ性はあるか:シェアリングエコノミーがどこまで普及するか。ブロックチェーン周りも手を出しているが、こちらは不明瞭なため期待薄。

・一部上場による伸長はあるか:名証なので、東証にいくだけで伸びるのでは。

・その他、成長が期待できる要因はあるか:投資先のフォトシンス(Akern)の上場などが話題性として見込まれる。

 

④リスクは許容できるか

・チャートは入りやすいか:非常に入りやすい

・テールリスクは許容できるか:投資回収に失敗、などが挙げられるが、投資環境等の話を聞く限りは、リスクリターンのバランスが良く比較的目利きが効いていると認識。上田社長の逮捕など、経営陣のガバナンスは怪しいがそれらも含めた株価か。(http://www.gaiax.co.jp/gaiax_blog/newsroom/pressrelease/press2017-10-12/