グローバル経営コンサル@株

グローバルファームの経営コンサル。事業分析スキルを活用し奮闘中。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2018年2月の総括)

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すかっと落ちた際にはそこまで買い増しせず。二番底待ちでしたが普通に反転しそう、、、

 

【売買報告】

▼ひらまつ

他の下げた銘柄を買いたいと思い、リリース。In根拠も薄かったしまあしょうがない。

 

KDDI

NISAで購入。数年来での安値圏であり、PERや決算状況/自社株買いの実施などを鑑みても環境は引き続き良好とみます。1単元買って優待族という新しい立ち位置の銘柄なので分析はしません。

 

【IR分析】

クックパッド

会員増はポジティブ。利用者推移は、ついに海外が芽が出てきた兆候でこのあたりが底値になってくれることを期待。

レベニューシェア減少は、収益比率見直しとかなのか。まあ国内は相変わらず横ばい維持。でもそれでいいです、会社提示のシナリオからはズレておらず。減配もネガティブも、コンセンサスの範疇くさい。

 

▼トレックスセミコンダクター

決算は普通でしたがついに一部昇格+記念配。今後も成長期待しております。増資はいただけんが前向きな成長を予定している感でよろしい。

 

ガイアックス

野村との協力などはポジティブ。決算発表は予想通り費用先行という事で、どこかしらの上場など打ち上げ花火を待つ構造は変わらずか。

【保有株分析】ファーストロジック(6037)

(追記)2018年3月に売却しております。

売却理由:

・売上内訳を確認したところ、広告掲載売上が3割強を占めており、不動産不況=広告掲載引き締めにより売上は減少すると認識(前提条件との相違)

・実際に使ってみたところ、“直売主”を見つけられる点は強みと思うが、何件も同一物件の掲載があるなど、占有スペースの無益な奪い合いにより物件掲載増加が起こっている。すなわち、一部の太客を持っていない小口の利用にとどまっており、これからの成長がドライブされるイメージが持てない

 

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不動産投資サイトを運営。サイトとしてはダントツのシェア。大家さんの味方など新事業も開始し、ユーザーの充実を図る。案件情報が最も集まるトップシェア総取りの事業領域であるため、今後も競争優位は維持と想定。

 

①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:不動産投資サイトとして断トツのシェア
投資案件が多いほうが収益機会が多く、ユーザーはファーストロジックの楽待を使うメリットが最も大きくなる。よって、今後も独占的な立場を確固たるものする。
・成長ストーリーは:案件掲載数の増加と、シェア獲得傾向は続く
営業員の採用やサイトの増強はいわゆる堅実なペース。一方、物件価格上昇から利回りの低下が顕著であり、更にシビアな投資判断を行うために不動産営業マンを間に挟まない形(中抜き)での取引を希望するユーザーが増えてくる。そのため、楽待の利用者は今後も堅調に増加するのではないかとみる。不動産市場が不況に陥った場合でも、様々な費用の抑制が図られるため、やはり楽待経由での物件掲載は増加するとみる。※成約報酬の形式ではないため、楽待にとっては物件情報増加がもっとも収益へのインパクトあり

 

②株価は割安か
・PERは割安か:2018年1月 20倍 やや割高水準も、投資カテゴリトップ企業としては有望
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:2017年12月の減益による大きな売りにより、多少なり見直しが入った状態

③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:不動産不況に強いモデルであり、今後の価格下落を考えても強い
・一部上場による伸長はあるか:なし
・その他、成長が期待できる要因はあるか:一部上場維持を考えると、株主優待などでインセンティブを付与してくる可能性が高いと推測

④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:底値圏、ただし一部上場後のため、更に下がる事は十分
・テールリスクは許容できるか:馴染みの不動産屋ができると、2棟目以降はそこを通じて動かしたりするのではないか。不動産ヘビーユーザでも楽待を使うのかというと若干の疑問は有。また、バブル崩壊時の優位性についても仮説の域を出ない

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2018年1月の総括)

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 1月はまだ終わっていませんが、本日以降少し忙しくなるので早めの更新。2018年のスタートは、バーチャレクスとブイキューブの売りでトータルはプラススタートとなりました。

 

【売買報告】

▼バーチャレクス 売り切り

ぶち上げ3連騰を経て高値圏でモミモミ。ブロックチェーン周りの大型受注が界隈をにぎわせていますが、しょせんITコンサルのプロジェクトの1つに過ぎないわけですから、利益率が大幅に改善するわけでもなく今後また下がってくるだろうと描いて売り切りました。

決算数値が大幅に改良しているならIn考えますが、まだRPA系のがゴリゴリ伸びる印象もなく、今後の良化はじょじょにだと思います。引き続き監視対象です。

 

▼ブイキューブ 売り切り

NISAだったのでしつこくもってたけど、電話ボックスが全然売れなさそうという想いが断ち切れず、追加の減損を見ていい加減にシロヤって売却しました。

バーチャレクスの特益があったので踏み切れましたが、買うときも素人の典型、売り時もずるずる伸ばすという、素人が負けるお手本みたいな持ち方をしていました。心のしこりになっていた銘柄です。いい加減になんとかしたいと思っていたので、もう後の株価伸びようとも後悔無で、メンタル的な意味でこれで良いです(白目)

 

▼ひらまつ 買い増し

優待500株単元に届いておらず、そういう理由で浅く買い増し。ホテル事業好調との報道もあり、4桁奪還は狙えると思っているものの、とりあえずは600円台足場固めを継続してほしいところ。

 

ファーストロジック 新規買い

すぽさんのブログ(

企業分析:6037ファーストロジック(4.0) : すぽさん投資ぶろぐ

を勝手に拝見し、ずっと狙っていた銘柄。広告宣伝費の増加に対して利益が遅れたため大きく値を下げた銘柄だが、広告宣伝費に対しての取引増加は不動産という性質鑑みディレイするという点と、2部落ち対策(株主数不足)に対しての根本的な対策をおそらく行ってくるだろうという予測のもと、Inしました。後者については、株主数が不足するたびに東証から警告を受けるわけにいかんでしょうから、株主優待や配当開始などを期待(公募は無いと思う、株主定着せんし、そもそも先日の分割時点で形式要件は満たした)

 

【その他】

ガイアックスが煽り屋界隈で持ち上げられてていい感じに注目集め始めてますが、そりゃそうでしょテーマど真ん中だと思ってますので。ただしそんな大した株数もってなかったので、テーマ株系への恐れがこんなところに見え隠れ、、、 決めから気合いれなきゃいかんですね。はあ。

【保有株分析】ブイキューブ(3681)

売買報告:事業の将来性ピカイチとか言いながら減損とか連発するので2018年1月30日に売却

 

今私の持っている銘柄の中で最も大きく負けているのがこのブイキューブです。 確固たる強み、はそれほどでもないのかなあと軌道修正しつつありますが、事業の将来性はピカイチだと確信しながら保有しています。

 

①確固たる強み:テレビ会議システムのモノポリ
テレビ会議システムは、ワークプレイスの分散化等により、市場が拡大していくと考えます。日本市場ではWeb会議市場でシェアが1位であり、その特性を考えると【Web会議は”セキュリティ”や”社員の経験的効用”の観点から安易にリプレイスが行われにくい市場】と考えます。すでに提供が本格化しているクラウドサービスによって、今後も堅調なシェア推移が予想されるため、国内における地位が脅かされることは考えにくい状況です。

 

②成長ストーリー:映像インフラを軸にした、多様な領域への進出
映像を活用した業務効率化は、様々な業界で効果を発揮してきています。通信インフラの進化により、映像活用のコストは低減を続けると考えられ、映像による業務効率化が進むのは必至です。多くの企業が映像技術を活用したコスト削減・新規サービスを模索するため、ノウハウと技術に強みのあるブイキューブが拡大路線を歩むと考えます。

 

③割安性:海外展開が予想より遅延しており、大幅に売り込まれている
海外事業への投資が足かせとなり、立ち上がりが遅れたため成長を阻害しています。しかし、一時の評価額(1,500円程度)を覆すほどの失敗ではなく、あくまで本業拡大の延長線にあり、まったく問題ない投資と考えます。しばらくは投資回収に時間がかかるとしても、現状の株価は将来期待に対して割安と判断します。

 

映像を活用した事業改善や、通信インフラが整うことによる新興国での需要拡大など、映像インフラの担い手として大きな可能性がある銘柄だと考えています。暫くは苦しい時期が続くかもしれませんが、、、頑張ってほしいところです。

ソーシャルレンディングへの分散投資について

雑感的な投稿。最近、ソーシャルレンディングなどの個人投資家フレンドリーなサービスが増えてきており、分散投資の一環でそれらを真剣に検討してみました。

しかし、中身を見れば見る程、やはりどうにも個人投資家にリスクを負わせる仕組みのように感じており、リスクリターンが適切ではないと結論づけました。

 

例えば、取引量日本一をうたうDUNDINNO。

fundinno.com

 

掲載の企業については、大変社会的に意義のありそうな、かつ見せ方も大変魅力的な企業が多いです。政府系機関やKDDIといった大手企業との提携をしている企業もあり、投資対象として検討する価値があるようにも見受けられます。

しかし一方で、本当に投資対象として価値があるのであれば、銀行や投資ファンドなどの融資を受けられている=資金供給が十分という前提に立ちますと、すなわち事業計画も夢が満載で具体的な将来予想が立てづらい企業が多く掲載されているのではないかと感じました。

普通に考えますと、これらの企業の資金需要は当然こうしたソーシャルレンディング系のところに来る前に、幾つかの専門業者(銀行、ファンド)に打診しているはず、、、そこで十分資金を集めきれなかった(≒金融のプロを説得できなかった)ので、ソーシャルレンディングの場に頼らざるを得なかったのではないでしょうか。

 

まあ、こうしたソーシャルレンディングに掲載することが、資金需要というよりは掲載によるPRという側面もあることでしょうから一概には言えませんが、改めて時間を割いてまで投資検討するものではないなと私は感じました。

2017年度の総括:今年のナイストレードとクソトレード

投資開始から2年が過ぎ、昨年度のパフォーマンスは更新できませんでしたがぼちぼちと生きています。

 

今年度の成績は、

元本:3,846,180円 確定収益:332,434円となります。

 

クソトレードエントリーNo1:FPG

節税ニーズと年初に上昇するチャートを見て購入。2月くらいまではゆるゆるとあげていたのですが、どいつもこいつも同じような事を考えていたのか3月以降全然伸びずに失速。焦って、なんとか微益で撤退したものの、切ったところを底としてすーっとあがっていきました。思惑を読み切れていなかったし、大きな制度変更なんか織り込まれていたんだなと。f:id:shinra1021:20171229154704p:plain

 

クソトレードエントリーNo2:パートナーエージェント

良トレードもありましたが、これは本当に失敗した。去年からずっと持っていましたが、少し下がってきたところでいったん売却した。ここまではよかった。

一方で、収益がダダ下がって失望売りを捕まえたら、まさかの社長が株売り込みまして更に底値で撤退。二度とInしねーとは思いましたが、かなり底値だったくさいというのは最近感じております。

 

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ナイストレードエントリーNo1:バーチャレクス・ホールディングス

今年はホントこれくらいしか学びが無かった。バーチャレクス。1月くらいに業績低迷からIn。1年間ほぼずーっと放置して、12月に一瞬ブロックチェーンとかなんとかで無用のイナゴ柱がたち、そこで売り切ってまたどうせ落ちてくるだろうとタカをくくって再度In。この銘柄はかなり期待しているので長期で持つことは決めているのですが、ポジションを調整できたのは本当に良かった。このように意味のある上昇と、イナゴIRをしっかりと見分ける事ができるようになりたいです。

 

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今年あんまりいいトレードも、微妙なトレードも少なく、それなりに思ったようには動けた1年でした。暴落に備えてキャッシュポジションを積みつつ、落ちてきたものを出し入れしながらうまくひろうかたちで、来年も頑張りたいと思います。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年12月の総括)

イナゴに襲われる12月(いい意味で)

 

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【売買報告】

▼バーチャレクス

謎の高騰。材料は調べてみたものの、ブロックチェーンの受注に言及程度のふんわりした内容だったので、寄り天1,000円で売却し、下がってきた830円で再度購入。個人的にはRPAサービスの開始はかなり大きくずっと買い増しのタイミングを狙っていました。

RPAはコンサル界隈で流行っていて、いわゆる“事務作業マクロ”みたいなものですが、適用領域が広いうえ導入に際して高いスキルは必要なく、一方でほぼ永続的に業務マクロは回し続ける(=継続課金)ため、システム屋にするととてもおいしい案件だと認識しております。引き続きダラダラ株価も低調なため、改めて買い増しタイミングを図ります。

 

▼JESCO

日経NEXT1,000、ならびに楽天移動体通信思惑か何かで高騰。耐えきれず売却。これもまた下がってきたら買いますが、株価の推移を見る限り、

・業績は底堅いベトナム伸長は見えた

楽天移動体通信は一定寄与

・オリンピック需要

と、もう少し持っていても良かったかもなとなりそう。

 

クックパッド

買い増しています(白目)

まあ500円くらいになったらまた買うだけなので(白目)

 

【IR分析】

ガイアックス

マイナンバーを使う本人確認アプリがリリース。シェアリング協会周りで使用されたら損益トントンまでは計算されているのだと想定し、あとはシェアリング以外でどこまで積み上げられるか。ロマン枠として、ストップ高なるも売らず、引き続きホールド。

【保有株分析】ひらまつ(2764)

2018年2月 いったん撤退

 

①事業の成長は期待できるか

・確固たる強みは:安定したクオリティを提供しているひらまつブランド。ハイエンド路線として一定の地位を確立していると認識

・成長ストーリーは:ホテル事業への進出とレストランの拡大戦略東京オリンピックに向けて投資は順調とみる。高級ブランドの敷居を広げながら、ブランドイメージを維持しながら売上を拡大していく戦略は合理的

 

②株価は割安か

・PERは割安か:2017年11月時点でPERは15倍

・成長性やテーマ性は織り込まれているか:特段テーマなどはなく、ホテル事業への進出等のみか

 

③株価の成長は期待できるか

・テーマ性はあるか:なし

・一部上場による伸長はあるか:すでに1部

・その他、成長が期待できる要因はあるか:なし

 

④リスクは許容できるか

・チャートは入りやすいか:年初来安値更新

・テールリスクは許容できるか:高級ブランドの毀損

【保有株分析】ガイアックス(3775)

シェアリング路線に地味に舵を切る名証銘柄。社長のネジのとび具合が絶妙な味わいを見せる中、株価は低迷中。投資事業の爆発や、シェアリングエコノミーの普及を追い風に伸びる事ができるか。

 

①事業の成長は期待できるか

・確固たる強みは:ベンチャー輩出ケイパビリティと、日本におけるシェアリングエコノミー推進企業としての地位。受託開発は今後も安定を想定。ソーシャルサービス事業は、今後少しずつ普及していくと考えると地合いは堅調。

・成長ストーリーは:シェアリングエコノミーの普及に伴い、ベンチャー企業への資金提供によるエグジットや、自社で立ち上げる新規事業の飛躍が想定。NOTTECOやTABICAなどは、知名度が上がればユニークなサービスと想定。フォトシンス(スマートロック、Akerun)などは上場にかなり近いベンチャーと想定。

 

②株価は割安か

・PERは割安か:昨年度収益が実力値、とすると、PERは10倍程度を想定。名証にしては割安ではないが、テーマ的には割安。

・成長性やテーマ性は織り込まれているか:不明瞭。ポテンシャルからすると安価に見えるため、折り込みは限定的か。

 

③株価の成長は期待できるか

・テーマ性はあるか:シェアリングエコノミーがどこまで普及するか。ブロックチェーン周りも手を出しているが、こちらは不明瞭なため期待薄。

・一部上場による伸長はあるか:名証なので、東証にいくだけで伸びるのでは。

・その他、成長が期待できる要因はあるか:投資先のフォトシンス(Akern)の上場などが話題性として見込まれる。

 

④リスクは許容できるか

・チャートは入りやすいか:非常に入りやすい

・テールリスクは許容できるか:投資回収に失敗、などが挙げられるが、投資環境等の話を聞く限りは、リスクリターンのバランスが良く比較的目利きが効いていると認識。上田社長の逮捕など、経営陣のガバナンスは怪しいがそれらも含めた株価か。(http://www.gaiax.co.jp/gaiax_blog/newsroom/pressrelease/press2017-10-12/

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年11月の総括)

11月も保有株は低調。ほかの方の仕込みからの伸びを見る限り、悲しくなってくるレベルですが緩く耐えます。

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【購入報告】

ガイアックス

ベンチャー輩出ケイパビリティと、日本におけるシェアリングエコノミー推進企業としての地位確立を評価。受託開発は今後も安定を想定。ソーシャルサービス事業は、今後少しずつ普及していくと考えると地合いは堅調。シェアリングエコノミーの普及に伴い、ベンチャー企業への資金提供によるエグジットや、自社で立ち上げる新規事業の飛躍を想定し打診買い。名証という地味さもハネるポイントとなるか。NOTTECOやTABICAなどは、知名度が上がればユニークなサービスと想定。フォトシンス(スマートロック、Akerun)などは上場にかなり近いベンチャーと想定。

 

▼ひらまつ

ホテル事業の寄与が不明瞭な決算から売られ、打診買い。おもしろいとは思ったものの、買ってみてそれほどの確信が得られなかったのですぐに手放すかもしれません

 

【売却報告】

▼大研医器

IR待ちという不透明なInの結果をずるずる引きずった結果、いい加減に損切りを決断。IRを注視するのを怠った結果、意味不明な株式譲渡を実施していたことに今更気づく。

https://www.daiken-iki.co.jp/other/result.php?no=217&category=2

私物化されている現状を鑑みるに、市場の期待に応える気は無いと判断。

 

▼パートナーエージェント

社長が持ち株の10%強を5月頭に向けて売却と発表。株主軽視、またこれからの株にも関わらず年初来安値を形成させる動きに違和感があるもいったん損切り。今後の動向を注視したい。

 

【IR分析】

クックパッド

売上低調でこの一年はほぼ成長なしといっても過言ではない決算。ウェディング売却、広告抑制は認識するも、そのリソースを振り分けている海外事業が横ばいという事で、社員は何をやっているのか。

株価が低迷するぶんには成長を期待しているのでまだ買い増しはしますが、成長の痕跡が見えないのはややつらいところ。自分を信じる根拠を求めたくなってしまうところです。

 

▼トレックスセミコンダクター

通期も上方修正も決算補足資料のデキは微妙。全体の需給バランスがタイトになってきているためフェニテックの高稼働が維持できたというように見えているが、トレックスの不調が非常に気になる。

トレックスの成長をけん引してきた産機・車載の伸びが止まってきており、ウェアラブルの伸びもぼちぼち。

 

電源ICは汎用化領域ではあるものの、小型化要求が強いと考えていたがこの見立てを変える必要があるのかと再検討。。。現在モジュール系市場の小型化/微細化の軸となっているスマートフォンセグメントがない(か、シェアがとれていない)事から、今後の更なる伸びは車載+ウェアラブル系によってある程度定義されるが、ウェアラブルはヒット製品をつかむ事ができるのか?車載は相変わらず低収益が想定という事から、中計の比較的保守的な数字も納得。

こうなると、株価伸長の軸は1部昇格やM&A期待しかないため、安定株ではあるものの成長期待もぼちぼちという。

 

中計での戦略の方向性は大筋間違っていないと認識。ただし、製品の高機能化(高耐圧、大電流、高温等)はいままでの小型化+αの軸であり、製品の高機能化を実現する技術がトレックスにあるのかは不明瞭。産機IoTが加速した場合に小型電源が必要になるというのはそうだと思うが、ここでシェアをとれるのか。フェニテックの領域は少し深すぎてわからないというのが正直なところ。