2017年度の総括:今年のナイストレードとクソトレード
投資開始から2年が過ぎ、昨年度のパフォーマンスは更新できませんでしたがぼちぼちと生きています。
今年度の成績は、
元本:3,846,180円 確定収益:332,434円となります。
クソトレードエントリーNo1:FPG
節税ニーズと年初に上昇するチャートを見て購入。2月くらいまではゆるゆるとあげていたのですが、どいつもこいつも同じような事を考えていたのか3月以降全然伸びずに失速。焦って、なんとか微益で撤退したものの、切ったところを底としてすーっとあがっていきました。思惑を読み切れていなかったし、大きな制度変更なんか織り込まれていたんだなと。
クソトレードエントリーNo2:パートナーエージェント
良トレードもありましたが、これは本当に失敗した。去年からずっと持っていましたが、少し下がってきたところでいったん売却した。ここまではよかった。
一方で、収益がダダ下がって失望売りを捕まえたら、まさかの社長が株売り込みまして更に底値で撤退。二度とInしねーとは思いましたが、かなり底値だったくさいというのは最近感じております。
ナイストレードエントリーNo1:バーチャレクス・ホールディングス
今年はホントこれくらいしか学びが無かった。バーチャレクス。1月くらいに業績低迷からIn。1年間ほぼずーっと放置して、12月に一瞬ブロックチェーンとかなんとかで無用のイナゴ柱がたち、そこで売り切ってまたどうせ落ちてくるだろうとタカをくくって再度In。この銘柄はかなり期待しているので長期で持つことは決めているのですが、ポジションを調整できたのは本当に良かった。このように意味のある上昇と、イナゴIRをしっかりと見分ける事ができるようになりたいです。
今年あんまりいいトレードも、微妙なトレードも少なく、それなりに思ったようには動けた1年でした。暴落に備えてキャッシュポジションを積みつつ、落ちてきたものを出し入れしながらうまくひろうかたちで、来年も頑張りたいと思います。
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年12月の総括)
イナゴに襲われる12月(いい意味で)
【売買報告】
▼バーチャレクス
謎の高騰。材料は調べてみたものの、ブロックチェーンの受注に言及程度のふんわりした内容だったので、寄り天1,000円で売却し、下がってきた830円で再度購入。個人的にはRPAサービスの開始はかなり大きくずっと買い増しのタイミングを狙っていました。
RPAはコンサル界隈で流行っていて、いわゆる“事務作業マクロ”みたいなものですが、適用領域が広いうえ導入に際して高いスキルは必要なく、一方でほぼ永続的に業務マクロは回し続ける(=継続課金)ため、システム屋にするととてもおいしい案件だと認識しております。引き続きダラダラ株価も低調なため、改めて買い増しタイミングを図ります。
▼JESCO
日経NEXT1,000、ならびに楽天移動体通信思惑か何かで高騰。耐えきれず売却。これもまた下がってきたら買いますが、株価の推移を見る限り、
・オリンピック需要
と、もう少し持っていても良かったかもなとなりそう。
買い増しています(白目)
まあ500円くらいになったらまた買うだけなので(白目)
【IR分析】
マイナンバーを使う本人確認アプリがリリース。シェアリング協会周りで使用されたら損益トントンまでは計算されているのだと想定し、あとはシェアリング以外でどこまで積み上げられるか。ロマン枠として、ストップ高なるも売らず、引き続きホールド。
【保有株分析】ひらまつ(2764)
2018年2月 いったん撤退
①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:安定したクオリティを提供しているひらまつブランド。ハイエンド路線として一定の地位を確立していると認識
・成長ストーリーは:ホテル事業への進出とレストランの拡大戦略。東京オリンピックに向けて投資は順調とみる。高級ブランドの敷居を広げながら、ブランドイメージを維持しながら売上を拡大していく戦略は合理的
②株価は割安か
・PERは割安か:2017年11月時点でPERは15倍
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:特段テーマなどはなく、ホテル事業への進出等のみか
③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:なし
・一部上場による伸長はあるか:すでに1部
・その他、成長が期待できる要因はあるか:なし
④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:年初来安値更新
・テールリスクは許容できるか:高級ブランドの毀損
【保有株分析】ガイアックス(3775)
シェアリング路線に地味に舵を切る名証銘柄。社長のネジのとび具合が絶妙な味わいを見せる中、株価は低迷中。投資事業の爆発や、シェアリングエコノミーの普及を追い風に伸びる事ができるか。
①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:ベンチャー輩出ケイパビリティと、日本におけるシェアリングエコノミー推進企業としての地位。受託開発は今後も安定を想定。ソーシャルサービス事業は、今後少しずつ普及していくと考えると地合いは堅調。
・成長ストーリーは:シェアリングエコノミーの普及に伴い、ベンチャー企業への資金提供によるエグジットや、自社で立ち上げる新規事業の飛躍が想定。NOTTECOやTABICAなどは、知名度が上がればユニークなサービスと想定。フォトシンス(スマートロック、Akerun)などは上場にかなり近いベンチャーと想定。
②株価は割安か
・PERは割安か:昨年度収益が実力値、とすると、PERは10倍程度を想定。名証にしては割安ではないが、テーマ的には割安。
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:不明瞭。ポテンシャルからすると安価に見えるため、折り込みは限定的か。
③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:シェアリングエコノミーがどこまで普及するか。ブロックチェーン周りも手を出しているが、こちらは不明瞭なため期待薄。
・一部上場による伸長はあるか:名証なので、東証にいくだけで伸びるのでは。
・その他、成長が期待できる要因はあるか:投資先のフォトシンス(Akern)の上場などが話題性として見込まれる。
④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:非常に入りやすい
・テールリスクは許容できるか:投資回収に失敗、などが挙げられるが、投資環境等の話を聞く限りは、リスクリターンのバランスが良く比較的目利きが効いていると認識。上田社長の逮捕など、経営陣のガバナンスは怪しいがそれらも含めた株価か。(http://www.gaiax.co.jp/gaiax_blog/newsroom/pressrelease/press2017-10-12/)
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年11月の総括)
11月も保有株は低調。ほかの方の仕込みからの伸びを見る限り、悲しくなってくるレベルですが緩く耐えます。
【購入報告】
ベンチャー輩出ケイパビリティと、日本におけるシェアリングエコノミー推進企業としての地位確立を評価。受託開発は今後も安定を想定。ソーシャルサービス事業は、今後少しずつ普及していくと考えると地合いは堅調。シェアリングエコノミーの普及に伴い、ベンチャー企業への資金提供によるエグジットや、自社で立ち上げる新規事業の飛躍を想定し打診買い。名証という地味さもハネるポイントとなるか。NOTTECOやTABICAなどは、知名度が上がればユニークなサービスと想定。フォトシンス(スマートロック、Akerun)などは上場にかなり近いベンチャーと想定。
▼ひらまつ
ホテル事業の寄与が不明瞭な決算から売られ、打診買い。おもしろいとは思ったものの、買ってみてそれほどの確信が得られなかったのですぐに手放すかもしれません
【売却報告】
▼大研医器
IR待ちという不透明なInの結果をずるずる引きずった結果、いい加減に損切りを決断。IRを注視するのを怠った結果、意味不明な株式譲渡を実施していたことに今更気づく。
(https://www.daiken-iki.co.jp/other/result.php?no=217&category=2)
私物化されている現状を鑑みるに、市場の期待に応える気は無いと判断。
▼パートナーエージェント
社長が持ち株の10%強を5月頭に向けて売却と発表。株主軽視、またこれからの株にも関わらず年初来安値を形成させる動きに違和感があるもいったん損切り。今後の動向を注視したい。
【IR分析】
売上低調でこの一年はほぼ成長なしといっても過言ではない決算。ウェディング売却、広告抑制は認識するも、そのリソースを振り分けている海外事業が横ばいという事で、社員は何をやっているのか。
株価が低迷するぶんには成長を期待しているのでまだ買い増しはしますが、成長の痕跡が見えないのはややつらいところ。自分を信じる根拠を求めたくなってしまうところです。
▼トレックスセミコンダクター
通期も上方修正も決算補足資料のデキは微妙。全体の需給バランスがタイトになってきているためフェニテックの高稼働が維持できたというように見えているが、トレックスの不調が非常に気になる。
トレックスの成長をけん引してきた産機・車載の伸びが止まってきており、ウェアラブルの伸びもぼちぼち。
電源ICは汎用化領域ではあるものの、小型化要求が強いと考えていたがこの見立てを変える必要があるのかと再検討。。。現在モジュール系市場の小型化/微細化の軸となっているスマートフォンセグメントがない(か、シェアがとれていない)事から、今後の更なる伸びは車載+ウェアラブル系によってある程度定義されるが、ウェアラブルはヒット製品をつかむ事ができるのか?車載は相変わらず低収益が想定という事から、中計の比較的保守的な数字も納得。
こうなると、株価伸長の軸は1部昇格やM&A期待しかないため、安定株ではあるものの成長期待もぼちぼちという。
中計での戦略の方向性は大筋間違っていないと認識。ただし、製品の高機能化(高耐圧、大電流、高温等)はいままでの小型化+αの軸であり、製品の高機能化を実現する技術がトレックスにあるのかは不明瞭。産機IoTが加速した場合に小型電源が必要になるというのはそうだと思うが、ここでシェアをとれるのか。フェニテックの領域は少し深すぎてわからないというのが正直なところ。
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年10月の総括)
10月は日経の連騰記録が作られるなか、保有株は波に乗れず停滞。
【売買報告】
▼Jトラスト
偽造と詐欺で証券取引委員会から刑事告訴されたGLの件が、当然大きなインパクトです。実態を確認できる立場に無いので、不確かな情報を基に判断せざるを得ませんが、
・粉飾を行った領域は不透明で、拡大し得る(神戸製鋼の事例)
・トップ主導の粉飾は影響範囲が限定的とは言い切れない
という事から、今後の株価上昇と保有リスクを天秤にかけて判断しました。850円で処分。
【IR分析】
大研医器:相変わらず無風。コメント無し。
トレックス:上方修正が末日に。まだまだだと思いますので、静観です。
バーチャレクス:前回予想より若干上振れ。要因も不明瞭で予断を許さず。
パートナーエージェント:若干の失速も、出店嵩みは想定内。売る材料とはならず。
グリーンズ:出足好調。出店費用により費用は後で乗ってくる決算だが、暫くは安心できそうな数字。
ほしい銘柄はありますが、高値掴みが怖い、、、
【保有株分析】グリーンズ(6547)
(2018年9月売却)
チョイスホテルズのフランチャイズ運営”コンフォート”ブランドと、自社安価ブランド”グリーンズ”の2ブランドを扱うホテル経営企業体。資産は持たず、ホテル経営の専業オペレーター。世界的なブランド力を背景に、暫くは安定した収益を稼ぐ事業体で有り続けると想定。
①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:ブランド力を背景とした展開+低価格路線、という明確な2極化戦略で、好況/不況に左右されづらいビジネスモデル。
・成長ストーリーは:低価格が実現できる確立されたオペレーションノウハウで、地道に稼ぎつつ、新規出店を重ねて地盤を強化していく安定的な成長を期待。全般的な訪日客の増大に、コンフォートブランドが明確な強みを発揮し、東京オリンピック周辺では盛り上がるのではないかと想定。コンフォートブランドの新規出店は現在予想されているとおりでこのまま右肩上がりでの開業を期待。加えて、グリーンズ周りの箱買い作戦(経営が厳しくなってきたホテルを買い取って、リニューアルして再利用)が、案件掘り出し状況によって左右されると思われる。
無理な成長を期待しない中計だが、このリニューアル動向によっては、上ブレし得ると考える。
②株価は割安か
・PERは割安か:10倍程度で、関連銘柄と比較しても割安。
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:17年度8月に発表した中計の失望売り等で、成長期待は暫くは織り込まれないと想定。
③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:東京オリンピックに向けた株価伸長に期待
・一部上場による伸長はあるか:現在2部のため可能性有り。出店加速のための資金調達需要や、ホテル買収による拡大戦略が信用度によっても左右される事を考えると、将来的には可能性有りか。一部上場済。
・その他、成長が期待できる要因はあるか:各種優待等は存在しないため、期待。当方購入後に有名個人投資家が参戦し、暫くは保有されそう。優待新設済
④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:2部上場したばかりのため不明。先ずは上場来安値を割ったのでチャレンジ。レンジ帯を推移も、上げ下げファンダなく業績も安定。
・テールリスクは許容できるか:フランチャイジー契約解除や、格安ゆえの悪評が該当。フランチャイジー契約の打ち切りは、フォーシーズンズの例もあるが現時点では考えにくい。風評被害リスクは、低価格ブランドはブランドを分散させることでリスク回避していると認識。
保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年9月)
決算分析など(2017年8月17日)
週次の報告が面倒になってきたので、やめます。決算分析。
広告を絞りまくっているという説明に対して、有料会員が減少。ユーザビリティやら諸々の施策が功を奏してくる時間差があるとはいえ、この決算だと売られてもしょうがない。動画サービスは、強者の戦略でフォローしていればそのうち利用者増えるでしょう、という事で良いと思います。気になる点は
・レベニューシェアの売上低下
・有料会員の減少
・海外事業の伸長と収益化目途
JPXの銘柄入れ替えで、月末にもう少し株価が下がると予想。しかし思ったより下がってこず、指値未だ届いておらずです。
▼ブイキューブ
費用圧縮の構造改革はいい感じに進んでいるようですが、新製品がどうにも売れるイメージが無い、、、大上段に構えているテーマ性といい、ど真ん中なのですがいつくるのやら。
▼バーチャレクス
ボコボコ。タイムインターメディアの影響で売り上げ増なだけでコンサルは実質成長なしと認識。転職会議しか社内の雰囲気が読めないのですが、案件さえとれればなんとかサブコンとして生きていけるはずなので、そうしてダラダラ延命し人が育っていく間に、ストックビジネスが拡大していく絵面が描けるように頑張ってください。
▼トレックスセミコンダクター
進捗良し。旧トレックス、フェニテック両方の分析が説明資料で見れるので、方向性を確認し易い点は◎。会社の自信の表れともいえる気がします。
旧トレックスは、産業機器の伸長が止まったのが気がかり。産業機器は受注スパンが長いので、多少の期ズレが生じたというなら誤差の範囲。次Qに注目。
フェニテックは北米が大きく伸長。北米の研究センターの成果なのか。そんな早く出ない気もするのでこれも要因不明瞭。“後半は慎重な見積もり”という文言が気がかりだが、上方修正圧力への牽制だと思いたい。
また、販管費が少ないながらも3,000万円圧縮できている点を評価。合理化が進んでいるので、この調子で収益性を高めていただきたい。
▼Jトラスト
韓国好調なんですね。GLの株価が低迷している中での利益は立派。東南アジアの進捗率が良くない状態ですが、引き続き好成績を期待します。