グローバル経営コンサル@株

グローバルファームの経営コンサル。事業分析スキルを活用し奮闘中。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年2月10日)

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保有株決算所管】

ブイキューブ:為替差益と多言語通訳サービスからの撤退により、全体としてはややプラスのIRか。平成29年12月以降の早期収益化を図るとのことで、厳しい時期は暫く続きそうな見込み。Inしたタイミングもかなり雑だったので、本投資はかなり痛い目を見ているもののうちの一つです。

 

クックパッド:評価すべき決算で今後の将来性の見通しについても強気継続。海外の利用者数推移が順調である点と、国内売上が引き続き盤石および上振れしている点は大きく評価。一方で、国内はアプリ利用者数がまったく増えておらず、改善の余地有と認識。

寄りで下がるかなあと思い指値で待っておりましたが、日経高値の影響か寄り底。市場の評価としても“据え置き”に近い印象を受けましたので、暫くはボックス相場変わらずのようです。

 

APC:第2四半期までの遅れを挽回し、大きく業績は回復。前年度の最終Qは若干の利益落ち込みがありまだ油断はできないが、少なくとも通期見通しは達成し、業績の上方修正も期待。店舗増加によるスケールメリットが効いてきており生産流通事業がじわじわと業績を伸ばしている。塚田農場をはじめとした居酒屋は大量出店の反動でまだ低調だが、回復の兆しがあり、構造改革は一定の効果を出していると判断できる。引き続きホールド。

 

バーチャレクス:下方修正を引き継いで、特段サプライズの無い低調な発表。内訳をみると、アウトソーシング領域は伸びているようなので、ストック案件は増えているとも見える。

 

【雑感】

日経平均の大幅回復にまったく乗れていないウチのポートフォリオですが、焦らずのんびりと待ちますかね。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年2月3日)

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【保有株決算所管】

大研医器:よくも悪くも安定感のある大研医器。新製品の発表などのサプライズは無く、株価は安定の無反応。

 

パートナーエージェント:大幅下落。決算も若干期待外れでしたが、システムトラブルの影響が非常に大きい。システムは自社開発とのことで、損害賠償等は期待できず成長シナリオに陰り。トラブル対応への稚拙さを指摘する声もある一方、会社としての期待値は変わっておらず、暫くは静観で良いかなと考えております。

 

FPG:前期比での売上高は大きく減少。期ごとのブレが大きいため参考にしづらいが、期待値からすると若干弱含みの印象。採用も進んでおり会社としての体制構築は着々と進んでいる印象であるため、暫くはホールドでOK。

 

【雑感】

保有株は大変軟調で、特段コメントすべきこともありません。

好調な株と不調な株の明暗がはっきりしてきており、監視銘柄の中にも購入を検討できるかも、という銘柄が増えてきました。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年1月27日)

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【雑感】

ダウは史上最高値を突破し、暫くは楽観ムードでしょうか。保有銘柄群はまったくその波に乗れていませんが、決算を待ちながら状況の変化を期待する局面です。

監視銘柄は当然ながらまったく下がってきませんし、暫くは銘柄分析でもしながら過ごす日々となりそうです。。。

【保有株分析】クックパッド(2193)

お家騒動でPER20倍付近まで落ち込んだクックパッド。しかし、ビジネスモデルの圧倒的優位性は変わらず、大筋の成長モデルには陰りは無いと判断しています。

 

①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:圧倒的No1のレシピ量とブランド
国内でのダントツ地位に死角はありません。情報の量・質共に他の追随を許さず、いまもメディアとして進化を続けています。投稿したレシピがコンテンツになるうえ、蓄積すればするほどクックパッドへのロイヤリティが高まる仕組みに敗戦の要素が見当たりません。あまり公開していませんが、レシピへのアクセスを”データ”として活用し、食関連の企業に販売する事業なども明確な競争優位を持つ差別化収入源として強いです。(http://just4youcom.hatenablog.com/entry/2016/05/23/115452


・成長ストーリー:海外進出によるレシピのグローバル活用
多少のアレンジは必要ですが、ほぼ日本と同様のスキームで海外進出が可能と考えます。各言語領域のレシピサイトをM&Aしながら海外事業を拡大しておりますが、こうした”国をまたいだレシピ共有”ができるようになることで、食文化の活性化+レシピコンテンツのグローバル活用といった更なるビジネス拡大が見込まれると期待します。なお、クックパッドはさまざまな食文化の中でもユニークな”日本食”を抑えていることも、海外競合との戦いで注目すべき要因かと思います。

 

②株価は割安か
・PERは割安か:お家騒動で急落した2017年初頭で20倍と、高成長・高収益モデルの企業としては割安水準だと考えます。
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:今後の展開が不透明であり、成長性は一時期の評価からは大きく割り引かれて考えられているものと想定します。

 

③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:無し
・一部上場による伸長はあるか:無し
・その他、成長が期待できる要因はあるか:本業の海外展開における飛躍の一本足

 

④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:サルでも回せるスキームを残して、前社長の退任が決まりました。株価は大きく毀損しましたが、このレベルの成長企業がPER20倍台で獲得でき、ビジネスモデルでの優位性は全く損なっていないという点に、大きな魅力を感じます。
・テールリスクは許容できるか:穐田前社長の完全撤退により、お家騒動は落着したといえます。次いでリスクを想定すべきは”レシピ動画”サービスですが、これもリスクとしては限定的といえます。理由は優良コンテンツ普及の爆発力の欠如です。CGMメインの食品レシピ情報とは若干異なり、動画を撮影できる利用者に限りがあり、料理人や食品系企業などの仕掛け人がレシピ動画を投稿しているケースが殆どです。そうなりますと、レシピ情報が数万単位で増えていくという事は考えにくいですし、仮に一般の方も気軽に動画が投稿できたとしても、動画作成側のスキルの問題で高い質を担保できるコンテンツとはなり得ない(≒気軽なレシピ投稿ができない)と思いますので、クックパッドを喰う競合というよりは別カテゴリのサービスとしてとらえるべきでしょう。動画サービスも、同等のコストをかけて追撃すれば追いつけない量ではありませんし、動画の流通している流通先を圧倒的な資金力を背景に抑えていけば、結局明確な収益源が確立していないレシピ動画サービスは早晩立ち行かなくなるでしょう。

海外展開が成功するのかという点に、明確なビジョンを打ち出せていない点が問題であり、当然公開企業として非公開の戦略という事も十分ありますが、海外戦略がうまくいくかの展望が見えてくれば企業に対しての評価は回復していくでしょう。

 

クックパッドの本質はCGMであり、運営者どうこうではありません。そういった意味では、レシピサイトにリソースを集約させようとする佐野氏の戦略は合理的に評価できると私は考えます。今後の成長に最も期待している企業の1つです。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年1月20日)

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【売買報告】

バーチャレクスコンサルティング(6193)を購入しました。2017年度に入って初の購入です。大型失注が原因で上場7か月で大幅下方修正をし、大きく売り込まれた銘柄です。別途銘柄分析はアップしますが、ビジネスモデルと成長性に対して大きく割安と考え買いに行きました。平均取得単価は916円です。

 

【雑感】

市況はここにきて一服感でしょうか。フルレバレッジとはいきませんが、監視銘柄がじょじょに下がってきつつあるので、買えるものは小口からトライしていきたいと思います。また、一般口座と特定口座を知らず、ほとんど一般預かりで購入していましたが、兼業リーマンにとってはまったく良いことが無いようでしたので、特定口座を開設しました。。。遅かったみたいで、既に購入してしまった各種銘柄ではだいぶ面倒なことをしなくてはならなさそうですが、、、

【保有株分析】JESCOホールディングス(1434)

(追記)2017年12月に売却しています。

 

①事業の成長は期待できるか
・確固たる強みは:安定した受注基盤と、設計コストの構造的削減
大口受注を減らし、受注先を分散させる方針であるため、本業収益は他社と比べ相対的に安定していると想定。加えて、工事設計機能の海外移転により、国内他社と比較し”構造的なコスト削減”に成功しています。
・成長ストーリーは:東京オリンピック需要とベトナムでの地位確立
東京オリンピックに向けて、引き続き需要は堅調と想定され、本業で崩れる事は想定し難い状況です。一方で、発展途上のベトナムでは施工実績積み上げにより今後の飛躍が予想されます。

 

②株価は割安か
・PERは割安か:概ね割安
過去比較で安値水準であり、PERから考えても割安。全般的なリスク対比では十分リスクをとれる水準の割安感と感じています。
・成長性やテーマ性は織り込まれているか:動意づいてはいないため、仕込み段階と推測します

 

③株価の成長は期待できるか
・テーマ性はあるか:東京オリンピックの工事 新興国ベトナム
・一部上場による伸長はあるか:まだ1部ではないが、当分先と考える
・その他、成長が期待できる要因はあるか:二億株

 

④リスクは許容できるか
・チャートは入りやすいか:じわじわ横ばい、方向感は出ていない
・テールリスクは許容できるか:太陽光買い取り制度終了と、二億株リスク

前者は、18年初頭までには買い取り制度が根本から変わることが想定され、駆け込み需要を考えると短期需要では心配はいらないものの長期は厳しいです。後者は、信者の動向を鑑み、成長が期待できない場合の10%程度余分な下落リスクは想定すべきです。

 

太陽光の動向と、東京オリンピックテーマと考えると、2017年後半~2018年くらいが期待値の観点から売り時かと思っておりますがどうでしょうか。

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年1月13日)

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【決算所感】

JESCOが13日の引け後に決算を発表しました。個人的には期待を裏切る決算でした。第2四半期に検収が集中する事業の性質を加味しても伸びていません。国内EPCについては売上ダウン。ベトナムは横ばい。不動産事業の若干の伸びで、赤字幅は微減。

来年8月から売上計上されるメガソーラー案件はインパクトが大きいものの、ベトナムが伸びていないことが一番気になりますねー いったんステータスとしては静観です。 

 

【その他雑感】

トランプの発言が相場を揺さぶっておりますが、長期展望を変更させるような発言が出るとは思いませんし、もう暫くは市場の強気は続くのではないかと。ポジションは弱気ですが、相場が落ちてくれたら買いたい銘柄を買うだけですし、強気も弱気もどんと来いですね。

保有株分析コーナー

このコーナーでは私が保有している もしくは保有していた株の分析記事につながるリンクを管理しております。なお、当記事からリンクされている保有株分析記事は私個人の見解を表明したものであり、当記事の情報の正確性ならび確実性は担保されておりません。株式の売買は自己責任でお願いいたします。

 

【現在保有中】

【保有株分析】トレックスセミコンダクター(6616) - グローバル経営コンサル@株

 【保有株分析】クックパッド(2193) - グローバル経営コンサル@株

【保有株分析】MSコンサル(6555) - グローバル経営コンサル@株

【保有株分析】Jトラスト(8508) - グローバル経営コンサル@株 

【保有株分析】一蔵(6186) - グローバル経営コンサル@株

 【保有株分析】バーチャレクス・コンサルティング(6193) - グローバル経営コンサル@株 

 

【過去売却済の株】

【保有株分析】エーピーカンパニー(3175) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

 【保有株分析】リアルワールド(3691) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

 【保有株分析】FPG(7148) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

 【保有株分析】パートナーエージェント(6181) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

【保有株分析】大研医器(7775) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

【保有株分析】ブイキューブ(3681) - グローバル経営コンサル@株(売却済) 

 

  【保有株分析】ひらまつ(2764) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

 【保有株分析】ファーストロジック(6037) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

【保有株分析】JESCOホールディングス(1434) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

【保有株分析】ガイアックス(3775) - グローバル経営コンサル@株(売却済)

  【保有株分析】グリーンズ(6547) - グローバル経営コンサル@株(売却済) 

投資成績(2016年7月~2018年1月10日)

資成績の記録と、雑記です。

 

2016年度
2016年7月13日~12月31日(年次リターン:11.7%(税引き前))
元本:3,440,000円 確定収益:403,350円

年度No1株:トレックスセミコンダクター

2016年度の総括:今年のナイストレードとクソトレード - グローバル経営コンサル@株

 

2017年度

2017年1月1日~12月31日(年次リターン:8.6%(税引き前))

元本:3,846,180円 確定収益:332,434円

年度No1株:パートナーエージェント

2017年度の総括:今年のナイストレードとクソトレード - グローバル経営コンサル@株

 

2018年度
2018年1月1日~1月10日(年次リターン:7.4%(税引き前))
元本:4,178,614円 確定収益:309,600円

 

 

 

 

保有株パフォーマンスとトピックに関する雑感(2017年1月6日)

【売買記録】

リアルワールドを全株売却しました。テーマ株的高騰で、目標株価に達したためです。成長の姿がうまく描けていない見切り発車での株購入だったため、今後フィンテック等で高騰したとしても後悔はありません。

 

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【雑感】

やはり値動きがあると楽しいですね。ポートフォリオの見直しを進めている中では、リアルワールドは弱気銘柄でしたので、まず利益が若干でも出てよかったと思います。マーケットの強弱を見ながら、今年も慎重に売買していければと思います。

 

正月にぼーっと考えておりましたが、自分の頭の中には購入する対象銘柄のカテゴリが4個くらい存在しているようです。上からローリスクローリターンの銘柄となります。

東証一部上場のコングロマリット系企業

東証一部上場の確固たる強みが1~2個ある企業

東証二部以下の、一部上場待ちの有望企業

東証二部以下の、きらりと光るが危うい企業

⑤テーマ銘柄

※いずれも成長性していることが前提

 

私の中では明確に②③を購入しているつもりでしたが、リアルワールドは⑤でした。どのセグメントに属する銘柄なのか、その基本戦略はどう考えるべきかなど、セグメントごとの戦い方があろうかと思いますので、その引き出しを増やしていきたいなと感じております。